山本とおるの本音

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  • 山本とおるの本音
    2018.08.30 (木)

    政治家なら語るべし

     先日(8月27日)安倍総理総裁が富山県入りされました。来月の総裁選挙、事実上スタートした格好です。党員研修会に名を借りた決意表明では、憲法改正と自衛隊、外交と北朝鮮問題、アベノミクス、地方創生などについて自信に溢れた言葉を述べられ、保守王国富山県の自民党員に勇気を与えたと思います。富山のコシヒカリが最初の中国への輸出米になる、というリップサービスも盛り上がりました。さすが現職総理大臣!と言ったところでしょうか。

     私はしかし、今回の総裁選挙、石破茂先生を応援します。

     石破さんも先月(7月21日)、富山は福野地区へ入られ、出馬表明こそ無かったものの、力強く憂国の想いを述べられました。「石破茂を護る会」という支援団体もあって、ちょくちょく富山へ来られるので、県西部を中心に石破さんの人気は高いものがあります。

     党内外を問わず安倍一強と言われる今日、現職総理の向こうを張って総裁選に出るというのは、相当の覚悟が必要なはずです。現に総理の所属派閥はもちろんの事として、麻生派、二階派など次々と安倍さん支持を打ち出しました。岸田派まで...

     何だ?怖いの?

     自民党員だけでなく、国民はみんな注目しています。総裁選では、堂々とこの国の有り様を語って欲しい。野党がだらし無い今、党内派閥がそれぞれの政策を語らないでどうするの。それが自民党の果たす役割じゃないですか。今回、安倍さんと同じ派閥にも拘らず、出馬しようとした野田聖子さん(推薦人が集まらず、出馬を断念された)は、岸田さんよりよっぽど男らしい。

     負けると分かっていても、この国の有り様を堂々と国民に語る決断をした石破茂さんの勇気は評価されるべきです。私は共感します。いろいろ言われていますけど、ぜひ頑張って欲しい。

     今回の総裁選はポスト安倍への布石でもあります。安倍さんの後は一体誰が総理大臣になって行くのか。総裁選挙を注目しましょう。

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  • 山本とおるの本音
    2018.07.24 (火)

    自由民主党総裁選挙

     昨晩(7月21日)石破茂衆議院議員が南砺市福野へ来られました。9月に行われる自民党総裁選への出馬が取りざたされていますので、どんな話をされるのか興味津々で私も参加してきました。
     地元である鳥取県でもまだ表明していないのに、富山で表明するわけにはいかない。と前置きされたものの、話された内容は、まさに総裁選への熱い想いだったと思います。
    私は石破さんと何度かお会いし、話もさせていただいているので、ぜひ頑張ってほしいと思っています。この日も地元高岡の「勝駒」を持参したところ、
    「この酒うまいねぇ」と言って飲んでくださいました。テレビで見るよりは全然優しい方なんですよ。

     さて、総理総裁となる人はどんな人がふさわしいでしょうか。

     私はこう思ってます。

    1、 確かな国家感がある方。あるいは明確な目標がある方。
    2、 自ら信じた道を(政策などの実現)ぶれることなく成し遂げる覚悟のある人。
    3、 うそをつかない、ごまかさない。国会議員からも、官僚からも、他国の要人からも、もちろん国民からも信頼される方。

    自民党総裁選は、9月7日告示、20日投票で調整中とか。
     安倍総理、石破茂衆議院議員のほか、岸田文雄政調会長、野田聖子総務会長らが出馬を模索しているとの報道です。

     我が国のトップリーダーが決まる自民党総裁選。今回から党員投票による地方票の重みが増しました。どういう結果になるのか、とても楽しみです。

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  • 山本とおるの本音
    2018.07.02 (月)

    効率的な議論のために

    議会改革推進会議がスタートしました。私は副議長として、この会議の委員長を務めることになりました。

    富山県議会では、おととし、政務活動費の不正受給が発覚し、富山市議会、高岡市議会を巻き込んで大変な問題となりました。全国的に報道されたためご記憶の方も多いと思います。
    この一連の事件を受ける形で富山県議会は昨年、議会基本条例を制定しました。「議会改革推進会議」は、条例で規定された議会改革を進めていくために設置された会議であります。

    政務活動費事件の前にも、富山県議会は議会改革検討小委員会を設け、開かれた議会への取り組みを続けていました。CATVだけでなく、インターネットでも議会中継が視聴できるようにしたり、成果もあげています。

    私としては、検討小委員会、条例制定のための委員会で積み重ねてきた議論を踏まえて、第1回会議に参考資料を出したのですが、「最初から議論を狭めるのは如何なものか」と言った意見が出され(かなり激しい口調で)、実は第1回から波乱の会議となりました。

    議会改革は、時代に合わせて不断の努力が必要であります。ですからその時々で色んな意見やアイデアが出されたり、議論を深めたりするのは大切な事なのですが、これまでの議論を反故にして、もう一度最初から議論を積み上げようと言うのは必ずしも良いとは思えません。なにより効率が悪い。

    メンバーそれぞれがそれぞれの立場から意見を言う。会議は最初から最後までマスコミに公開している。なかなか難しい仕切りとなる会議だと思いますが、議会改革の議論が深まるよう、実質的な改革ができるよう委員長として頑張り参ります。

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  • 山本とおるの本音
    2018.06.13 (水)

    なぜ冷静な議論ができないの

    「なぜ冷静な議論ができないのか」 昨日(6月10日)行われた原子力発電環境整備機構、通称NUMOの対話型説明会に参加してきました。というか、、、

     我が国のエネルギー自給率と安全保障を考えると原子力発電をゼロにすることは現実的とは思えません。そういう意味で私は原発推進派です。個人的な意見を述べると、将来は我が国のエネルギーミックスは20%程度を原子力発電が担うのがいいのではないかと思います。もちろん安全性の確保は大前提です。(安全性の考え方についても多くの議論がありますがここでは書きません)

     原子力を使う場合どうしても「核のごみ」が出ます。したがってこれの始末をつけなくてはいけません。世界的に見て、現在は「埋め立てる」という方法が主流になっています。これは「地層処分」と呼ばれています。他の方法は確立されていないようですが、ご存知の方があればぜひ教えて下さい。

     地層処分には広大な敷地が必要になります。地上施設で1~2平方キロ、300メートル以上の地下で6~10平方キロと言われています。この「地層処分」の候補地を選定するため、資源エネルギー庁が「地層処分に関する化学的特性マップ」と言うのを作られました。今回はこの化学的特性マップの説明会でありました。

     私はたまたま、新聞記事(何新聞だったか失念しました)で富山県開催を知り、すぐにインターネットから申し込みました。率直にNUMOがどう考えていて、どんな説明をするのか興味あったからです。

     当日は第2部のワークショップまで参加ししっかり勉強するつもりで会場入りしました。まず地層処分とはどういう処分なのか、基本的な方法や世界の潮流について映像を見ました。それからNUMOの地域交流部長高橋さん、資源エネルギー庁の放射性廃棄物技術室長の吉村さん、日本大学の竹内教授からそれぞれ候補地選定のための調査・評価のあり方や進め方、安全性、マップの見方などについて説明を受けました。それから質疑応答に入ったのですが、、、

     質問されたのは反対派と思しき2人。
    「地下水脈が川のような富山では地下に埋めても水浸しになる。」
    「八尾から海生生物の化石が見つかっているから1万年以内に地面が隆起している。それなのに富山は安全だと言えるのか」
    「富山に来るならちゃんと富山のこと調べてから来なさい」
    「いい加減な資料を持ってきてこれが国のやり方か」
    など、大変な剣幕。最初の説明を聞いていた僕には、どれもピントのぼけた質問に聞こえました。先述の3氏が真摯に答えようとしておられるのにもかかわらず最後まで聞こうとせず、途中で発言を遮って感情的に口撃する様子とても大人のやることとは思えません。最後には「国民を馬鹿にしてるのか」と声を荒げました。

    あなたに国民を代表してもらおうとは思いません!

    参加者の半分が仲間のようで頷いたりひそひそ話したり。不規則発言も飛び出しました。こういうところでまともな話ができる訳がないと思い、席を立ち会場を去りました。会場の担当の方が泣きそうな顔で「すいません」と言われたのは、かわいそうでした。

     我が国のエネルギー問題は安全保障とセットで考え、あらゆる可能性を模索し、最も良い結論を導くため冷徹に議論を進めることが大切です。議論の機会である説明会を、自らの狭い了見で目茶苦茶にしてしまうやり方は許せません。 続きを読む
  • 山本とおるの本音
    2018.05.18 (金)

    今こそ松村先生に学べ


    先週の土曜日(5月12日)「松村謙三先生の精神に学ぶ会」の総会にあわせ、時局講演会が開催されました。講師は僕の母校である大東文化大学から武田知己先生にお越しいただき「松村謙三が描いた国のかたち・政治のかたち」と題してお話いただきました。
     松村謙三先生は富山県福光出身の政治家で戦前戦後の動乱期に活動されました。清貧を貫いた高潔な政治家として知られ今なおファンの多い政治家です。
     戦後、幣原内閣の農相として農地解放を提案し、自ら強力に改革を推進しました。松村先生自身の土地もこの時没収されています。
     また周恩来ら中国共産党の幹部と通信し日中友好の架け橋となられました。今なお富山県が中国共産党から特別な扱いをされているのは松村先生の功績に拠っての事なのです。

     今、わが国は緊張と混乱の東アジア情勢の中でどう立ち振る舞うべきか、問われています。また内政を見ても、与野党含め(もっというと官僚でさえ)国政のありようがこれでいいのか、不健全な状態にあります。松村先生の考えや言動を知ることがこうした事態の打開にきっとヒントになる、そう思って武田先生に講演をお願いしたわけです。

     結果、大変いい講演会となりました。

    ① 日米安保強行採決後の発言
    「政治のゆるみや堕落は、政治に理念がないからだ。政策を転換して思い切って広くて高い理想の上に政治をやったらどうか。」

    ② 池田新総裁就任に際して
    「まず官僚的政治を改め、権力的考えは捨ててもらわねばならぬ。納得の政治、謙虚なそしてくだけた政治に徹底すれば立派に国情が安定し、保守党の信頼回復ができる。」

    ③ 日中提携の理由を問われて
    「ここ10年の間に米ソに匹敵する領土を持ち、民族主義に燃え、近代産業を持つ統一した国家が出てきたということだけは無視するわけにはいかなくなった。そこで日本としては自由国家郡の忠実な一員としての立場と、アジアの国でありアジア民族であるという立場をいかに調整し、調和して、アジアの繁栄・世界の平和に貢献できるかということが日本の将来の国際関係の基調でなくてはならないと思う。」

     どうでしょうか。今まさにこの国の国務大臣に聞いてほしい言葉だと思います。
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  • 山本とおるの本音
    2018.04.16 (月)

    高岡市相撲連盟会長としてコメントしときます。

    相撲の土俵に女性が上がってはいけないのはそういうルールだからです。このルールは相撲が神事である一面を持っている事、神道による神事には穢れという概念がある事から来ているものと考えられます。

    土俵が造られると土俵祭りというのが催行されます。神主さんが呼ばれ、祝詞を奏上し供物を捧げて安全祈願します。土俵の中央に穴を開けて、塩、昆布、勝栗、洗米など縁起物が丁寧に埋められます。大相撲の土俵は勿論のこと(地方巡業であっても例外は無い)、アマチュアの社会人相撲の土俵でも同様です。(縁起物は埋めない事もある。どうしても土俵のその所が弱くなってしまうから。)

    ウェキペディアによると、

    神道においては、生物の身体から離れて、流出した血液は血の穢れとみなされる。(これは身体の一部が身体から分離したものをケガレとみなす考え方で、頭髪や爪、排泄物などにも同様な観念がみられる、また他の宗教や神話にも類似した観念が存在する)
    そのため、生理中の女性や産褥中の女性が、神聖とされる場所(神社の境内など)に入ることや、神聖な物(御輿など)に接触することを禁止するタブーが古来よりある。
    本来は、女性だけでなく、生傷を負って流血している男性が神域に入ることや、神域での狩猟なども同様な理由で禁止されている。

    元幕内力士で歌手の大至さんがご自分のブログで、

    「病院の女性スタッフさんの迅速な行動により、一命をとりとめた。本当に良かったと胸を撫で下ろします。そして、女性スタッフさんの冷静な判断に脱帽です」と土俵に上がり視聴を救護した女性に感謝した。
     女性に土俵から下りるよう行事がアナウンスしたことに、批判の声が出ている。大至は「誰もが想定しなかった緊急事態。今後の相撲協会の、本場所や巡業運営に課題を残したし、そこは改善していかないといけないと思う」との見解を示した。

    こう書かれていますが、全く同感です。

    かつてあったという女相撲は興行の面が濃く、神事とは言い難いですよね。ちびっこ相撲は当然ちびっこなので所謂生理がない段階の女の子が土俵に上がるのは問題無いと思いますし、後はスポーツとしての面が強いのでルールを変えるのも大した問題は無いでしょう。変えられるところは順次変えていけば良い。

    だけど、相撲は神事でそこには伝統と文化があるとすれば、何もかも女性差別解消の名の下に変えていくのは危険だと思います。例え土俵が女人禁制になったのは明治以降との論を良しとしても。(それ以前はその事をルール化する必要が無かった?)

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  • 山本とおるの本音
    2018.04.04 (水)

    日本外し!?

    以下のような記事を目にし驚愕しています。

    日本外し?『習氏、トランプ氏に新安保を提唱』 米中南北の平和協定も 2018/4/1 02:01東京新聞

     【ワシントン共同】中国の習近平国家主席が3月9日にトランプ米大統領と電話で北朝鮮情勢を協議した際、朝鮮戦争の主要当事国である米中と韓国、北朝鮮の4カ国による平和協定の締結を含む「新たな安全保障の枠組み」の構築を提唱していたことが31日、分かった。複数の米中外交筋が明らかにした。
     国連軍と北朝鮮、中国が1953年に締結した朝鮮戦争休戦協定の平和協定への移行を念頭に置いているとみられる。習氏は日本に言及しておらず、南北、米朝の首脳会談後の交渉を、4カ国を中心に進める考えを示唆した可能性がある。
    トランプ氏は明確な賛否を示さず、圧力維持を習氏に求めたもようだ。
     【共同通信 2018.4.1.】

     「日本とロシアを外して話し合おう。」こういうことですよね。韓半島の安全保障の問題に日本が外されるなんてことになれば、赤っ恥です。以前書いたように平昌オリンピックで安倍総理が開会式に出席するかどうかでいろいろ議論がありました。結局参加されたのは、こうしたケースを想定されてのことだったと思います。
     記事では「トランプ氏は明確な賛否を示さず」とあります。日本同様、ロシアも赤っ恥、アメリカとすればそれもまた選択肢の一つでしょう。これまでの枠組みである「6か国協議」が棚上げされて記事にあるような4か国による「新たな安全保障の枠組み」が構築されるような事態になれば国際的な日本の発言力はガタ落ちではないでしょうか。心配です。
     日本は四方を海に囲まれた資源に乏しい島国です。生き残っていくためには外交力が磨かれなくてはなりません。明治以来その認識は変わりないはずです。朝鮮半島情勢を巡って今こそ外交力が問われている。財務省の決裁文書改竄は確かに問題ですが、本当の危機を国会もマスコミもどう捉えているのでしょうか。

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  • 山本とおるの本音
    2018.03.28 (水)

    副議長に就任しました!

    3月23日富山県議会の第121代目の副議長にさせていただきました。これまでご支援いただいた皆様のおかげです。職務を全うし県勢発展の為努力して参ります。
    早速2日かけて県内、東京と挨拶回りをしてきました。モチロン議長と一緒です。基本マスコミ。あと国会議員事務所。それと主要団体の事務所。うーむ、なんか違う気がする。率直にそう感じました。
    ただ機械的に回ってるだけなんですよね。前例に従って。しかもアポ無し。
    国政選挙の挨拶回りは友好団体や支援企業、大小問わず出来る限りアポ入れて寸暇を惜しんで回ります。それと比べるとこれは緩すぎる。今回は議長と私の知ったところで訪問出来そうなところは、「ここ行こう、そっちも行こう」ってガンガン追加しました。例えば今年は秋に国際防災学会が開催されるので、全国砂防協会と綿貫元衆議院議長の事務所を差し込みました。こんな観点で行けば、消防の操法全国大会もあるんだから、その関係のところも挨拶すべきだったんじゃないか。
    昨年同様、前例踏襲、そうならざるを得ないのは分かりますが、思考停止に陥ってはいけないなと思います。臨機応変、機動的にやって行きます。

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  • 山本とおるの本音
    2018.03.26 (月)

    あまり知られていない栽培漁業の話

    2月補正予算では、キジハタ・アカムツの種苗生産施設を増設することとして、滑川栽培漁業センターの予算3.9億が計上されていました。
    富山県栽培漁業センターが2013年に世界で初めて種苗の生産に成功したアカムツ。居酒屋などでは高級魚「ノドグロ」として知られています。昨年から本格的な放流に着手しているのですが、漁獲できる大きさになるまで4年程度かかるとのこと。
    アカムツの生態は未知の部分が多いのです。沿岸域を回遊し、能登半島を回り込んで、漁獲されるのは実は能登半島、なんて説もあります。平成15年から試験的に放流した個体について、調査できるのが来年くらいと聞いていていますので回遊性の調査結果を待ちたいと思っています。
    アカムツは弱い魚種で、調査のためのタグを打つことができません。ではどうやって種苗であるとの判別をするのか。研究員の方から面白い話を聞きました。種苗生産するとその半数近くが元来2つある鼻が、ひとつになるそうで、そこで判別するとのこと。今議会でブランド名について高野議員は、のどは黒いが腹は白い「ハラジロ」を提案されたが、私はアーラびっくり一つになった「ハナツナガリ」を提案したいと思います。
    一方キジハタですが、種苗生産は量産技術開発の前段階でいったん休止となっていました。しかし技術の発達によって課題解決の見込みがあるとの判断から、2011年から再開されたのであります。
    高岡あたりでは「よねず」と呼ばれおいしい魚として認識されています。だけど市場などではむしろ安い魚として扱われているのではないでしょうか。「よねず」は漢字を充てると「夜寝ず」だそうです。なるほど夏場夜釣りでよく釣れると聞いています。ブランド化に期待したいですね。
    昨年はイワシが獲れず大不漁の年となりました。回遊魚はあたりはずれがどうしてもあります。栽培漁業の振興は富山県漁業の発展に欠かせない事業だと思います。いつまでも富山湾の魚を食べたいですしね。
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  • 山本とおるの本音
    2018.03.09 (金)

    祝 高岡やぶなみ駅開業

    「高岡やぶなみ駅」の本格開業を目前に控え、直近の生活圏に鉄道駅が出来るというのは、そうそうある事ではなく、周辺開発や利便性の向上に期待が膨らむ一方であります。 

     さて、この高岡やぶなみ駅ですが、駅名はアンケートの結果により決まりました。この耳馴れない「やぶなみ」という地名は万葉集大伴家持卿の「やぶなみの里に宿借り春雨にこもりつつむと妹に告げつや」歌に由来します。 
     しかし、このやぶなみの里がどこなのか諸説あって、実は定まっていません。延喜式内社神名帳に記されている荊波(やぶなみ)神社の所在地と見るのが定見となっているようですが、県内に荊波神社は 5 社あってそのうち3 社が式内社を名乗っているらしいのです。その一つが「高岡やぶなみ駅」近くにある荊波神社であります。「そこは、やぶなみ神社ではなくてうばら神社やぞ。」との声もありますが、荊波と書いて「ウバラ」「イハラ」とカナの振ってある文献もあり、本来「ヤブナミ」であった呼称がのちに「ウバラ」と変化したとする説が有力視されています。3 社のうち、実は砺波市池原にある荊波神社が最も有力とされているのですが、高岡市史によると和田の荊波神社も由緒の古い大社であり充分に条件を備えているとしていて嬉しくなってきます。 
     こう考えると、いろいろと説がある事でかえって興味がかき立てられ、これはこれで良かったのではないでしょうか。 
    蛇足ですが小矢部市にある薮波の地名は、明治 22 年の新設村名であって、万葉集に言う「やぶなみの里」とは直接関係がないというのが大方の見方です。 

    いずれにせよ「高岡やぶなみ駅」が長く皆様に愛され使われる駅となる事を願っています。 
     

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